東京喰種

 グールという人しか食べるこのできない人ならざる者と人とが争い生きている世界で、どちらでもない存在となってしまった普通の大学生の少年を中心とした物語です。

主人公の名前は金木、Re:ではハイセとしてどちらでもない存在として始めはグール側の世界、Re:では人側の世界での生活が描かれています。独特の絵と戦闘シーンでの躍動感はとても引き込まれるような魅力があります。作中には主人公が読書好きということもあり本からの引用があります。東京喰種を読んでみて興味を持ったなら読んでみることをお勧めします。ちなみに私はフランツ・カフカの変身を読んでみて理解が広がったとともに変身という本に出合えたの占めてよかったと思っています。他にも読んでみたいなぁと思わせてくれる作品もあるので皆さんも探してみるのも楽しいかと思います。

登場人物の個性も個人的に好きな感じです。同族を食べることに生きがいをもったり、拷問好きがいたり、歪んだ愛、壁のある愛など癖のあるキャラクター達もこの漫画の魅力の一つです。物語の最初のうちでは人しか食べることのできない化け物になってしまったことへの葛藤、次にその化け物たちの本当の姿を知ってから見た人の非情さなど展開も気持ちがよいテンポで進んでいくのでどんどん先が気になってしまいます。力を持つ側の気持ち、力を持たない側の気持ちというものがそれぞれの世界観で表現されているようにも思います。

力を持つ側のグールは人に歩み寄ろうとするときには人に合わせ、迷惑をかけないようにとしています。そして主人公の金木くんが化け物になったとき助けてくれて受け入れてくれたのはグール側でした。
力を持たない側の人はグールを恐れ根絶やしにしようとするのが当然で、感情なんてないだから何をやっても許されるという感じで描かれています。実際にRe;で主人公の金木くんがハイセと名前を変え人側の世界に生きた時ごく一部の事情を知っている人たち以外からは疎外され疎まれる存在となっています。

そういった描写を含め見どころのたくさんある東京喰種は私の今一番のお気に入りのマンガです。現在物語は大きく動いているのでまだ読んだことのない人は、ぜひ一度読んでみてください。