きのう何食べた?で男をおとす・・・おとしたい

食にまつわる漫画が好きだ。漫画だけでなく、小説なりエッセイなりテレビ番組も、食に関する題材だったり頻繁に食べるシーンが出てくるものをえらんでしまう。

食と言ってもただ流れで食べているようなパターンや、たった一品のみが出てくるものはそんなにそそられなくて、材料を手に入れ、あれこれありながらレシピを考え作る工程が描かれているほうが好ましい。

さらに「幻の~」とかめったに手に入らない食材や、ファンタジーの中でだけ存在する食材が出てくると嫌だ。

私はわがままなのかも知れない。

よしながふみさんの「きのう何食べた?」は、これらの私の好みのすべてを網羅しており、尚且つほのぼの日常系の漫画であるにもかかわらず、登場人物はゲイ。

しかもおじさん二人。

ゲイ漫画と聞くと、つい生々しい作品を想像してしまうが(私だけ?)この作品はそういったエロさえぐさとは無縁だ。時々、親子問題や会社問題などの深い話題もでるのだが、重苦しくなくすべて「食事」で解決?している。

私は女だが、こういう事にとても憧れている。

人生山あり谷あり、落ち込むことも飲み込めないこともたくさんある。だけど二人で一緒に手作りゴハンを食べればホッ落ち着くことができる~みたいな。

私は料理はそこそこ好きなのだけど、「きのう何食べた?」の登場人物ほど手際も良くないし、献立を作るのが苦手なのだ。

恋人によく「ゴハン作って」とせがまれるのだが「美味しい」、「でも女の作る優しい味」と言われてしまう。そこでこの漫画に出てくるレシピを真似することにした。

趣味というよりストレス発散法、もしかしたら生きがい?と思わせるほどの料理の腕前のキャラクターが作る毎日のご飯。しかも一応男メシ。

これで恋人に「すごいうまい」を言わせたい。

そして愛を育みたい。大げさかもしれないけれど、そんな思いでまねっこゴハンを作ってみた。

水餃子、青梗菜の胡麻和え、じゃこ納豆キムチやっこ。

イカとこんにゃくのみそ炒め、卵ときゅうりと」春雨のサラダ、青梗菜の辛し和え、鶏とネギの吸い物。

何とバランスの良くて目にも口にも楽しいレシピなんだろう!恋人よりも私の方が絶賛していたんじゃないかな。もちろん、彼も大絶賛だった。真似っこレシピなのは秘密だけど・・。

献立を何度か真似してみたら、自分で献立を考えるのが楽しくなった。コツをつかんできたようだ。見た目のカラフルさ、食感の豊富さ、味つけのレパートリー。肩肘張って凝りまくった料理でなくてもこんなに楽しくて美味しい。

最近は彼がこんなことを言う。

「こんなゴハンを一緒に毎日食べたいな」と。

それはプロポーズでしょうか、同棲したいだけでしょうか。分からないので「そのうちだネ★」とにごしている。